2010年6月17日木曜日

仕事でイラストを描くときに考えてること

今日は、Tシャツアート展会場で明治大学商学部ベンチャービジネス論/起業プランニング論の公開講座の中継がUSTREAMで行われてました。・・・最後の方しか聞けなかったのですが(再放映希望ナリ)、その中での「デザイナーがものを作るときの考え方」のお話しに刺激を受けたんで、自分なりの考えもちょっと書いてみようかなっと。

現在、仕事はホントにたまーにしか請け負えてない現況ですが、それでもね、こういう事考えてイラストを制作してるんだよ、と。

基本は「クライアントの先にいるエンドユーザーのお役に立つこと」です。
私のイラストは主にパンフレットやWebの文章解説イラストだったりするわけですが、そのパンフなりWebなりが、ドコのドナタにどんな目的で提示されるのか・・・それをクライアントからお聞きするのが私の最初の仕事です。

そして、その後で、これは私独特の考えなのかも知れないけれど、「そのイラストによって与えられるクライアントが想像していない”ユーザーのメリット”」も付け加えて考えます。

時々、エンドユーザーがそのコンテンツで受けるメリットと、クライアントが最終的にコンテンツから得るメリットがちょっと違うことがあります。
結果としては、「どちらも嬉しい」と一番良い結果が出るような気がします。
また、エンドユーザーのメリットを意識すると、クライアントにとって、もっと喜ばしい事が起こることもあるような気がするのです。

また、これはとても大事なことなんですが「クライアントがよくわかっていて、ユーザーにもわかっててもらいたいことが、私自身の知識のなさでイラストに取り込めない」ということを避けなければなりません。

具体例を思い出してみますね。えーと、あれは某ハザードマップのイラストの時のこと。
「水が付いたら、高い場所に避難しましょう」というイラストの時に、私は人物が腰まで水につかっているイラストを考えました。で、それを仕上げ前に提示したら速攻返事が返ってきまして、「これでは助かりません(腰までつかる前に避難しなければならない)」。
万が一、イラストを見て「腰まで水につかっても大丈夫」なんて思われたら、取り返しがつきません。
私のイラストは状況説明のイラストなんで、どんな些細なことでもエンドユーザーに見られているという意識を持っていなくてはならないのです。
もちろん、腰まで水につかったイラストは即描き直しました。


こういう事を考えながら描いているので、私とクライアントとのやりとりは比較的多いです。・・・・みんなそうかなと思うんだけど、どうかしら?

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